個人事業主にとってのお金の勉強

コラム

会社員目線の教材が多すぎる

大学の経営学の教科書は、もちろん会社員の教養です。

フリーランスになりたい人のためのビジネス書も、

例えば「差別化」をテーマにしたものが売れていたり。

でも実際は、ある程度の競合は必要なのです。

競合がいないということは、需要がないのです。

もしくは、客層が悪すぎるのかもしれません。

時代的に最先端だったというスティーブ・ジョブズみたいなのは、

偶然その時代に、そこにいた世代だからできることです。

大企業だったらパーフェクトな差別化もできるかもしれないけど、

多分、フリーランスなら信用とか親しみの方が大事かも……

ここは今までもあったけどここは新しいです、くらいが

ヒットを連発するコツ。

ホームランを狙うと三振のリスクも。

要するに需要こそが定番なのです。

また、マーケティングとか、ブランディングも、

実際に商売してみると一番重要な部分ではなかった。

いくらの商品をいくつ売るのか?

単価を上げられないか?

売る数を増やせないか?

人手は足りるのか?

そういう泥臭い計算と営業こそが核です。

かっこいい理念を語るウェブサイトとかじゃないんです。

また、スキルは必要なんですが、高すぎる必要もありません。

店主にしか作れない高級な難しい料理の店より、

ファミレスのようなバイトにも作れる料理の方が、

支店の数を増やして規模を拡大できます。

もしくは、規模を拡大しないにしても、

経費がかからない方が儲かるでしょう。

カフェはおしゃれな家具や食器がいるけど、

たこ焼き屋ならそんなにお金がかからないのです。

また、布小物を自分で作って売るなら、

大量生産できないので、人を雇うことになります。

人件費は大きな経費です。

もしITだったら、ウェブサイトを見る人の数が増えても、

いちいち人手を大量に増やす必要もなく、

一つ一つに布代のような材料費がかかる必要もないです。

雇われでいる限り、大企業に新卒で入れないと、

そんなに収入は伸びないと思います。

じゃあ事業主になろうかといっても、

分野の選び方を知らないと、

そんなに伸びない分野のスキルを教える講師の、

金ヅルになるだけです。

例えばパン屋になるよりパン作りの先生として起業した方が儲かる。

イラストレーターになるとかハンドメイド作家になるより、

そういう人に教える講師になった方が儲かるのです。

そういう人は生徒さんがリピート客になるからです。

普通の小売業でリピート客をつけるのは大変なことです。

このように、すでに大きな会社の従業員になるとか、

中小企業の二代目に役に立つ本はあっても、

個人事業主として役立つことは、

意外とビジネス書の売れ筋の中にはありませんでした。

マーケティング、ブランディング、集客、経理などの

入門書についてはそこそこ役に立ったし、

FP3級や簿記3級も役に立つと感じます。

ただ高度な本は予算がある大企業にしかできないから意味がない。

「個人事業主の経営」は同じように個人事業主や

中小企業の社長がやっているYouTubeの方が参考になるし、

オンラインコミュニティでちょっと先輩に質問する方がまだマシでした。

なんで実用的なビジネス書が無いんや!と思って

この記事をまとめました。

独立したい人は参考にしてください。

でもFP3級と簿記3級は普通に役立ちますよ。

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